今日は以前にもとりあげたPolletについての記事になります。
Polletはなかなかユニークな取組みをしているので、人によっては使いやすいプリペイドカードだと思います。
みなさんこんにちは&こんばんは。「極小なことからコツコツと」管理人のけんとです。
以前に紹介したPolletについての記事は下になります。
Polletの簡単な概要を説明していますのでよければ読んでいってください。
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【プリペイドカード】余った金券・モノをPolletでまとめて活用
今日はときどきネットをやっていると目にするアプリ、Polletについての記事になります。 みなさんこんにちは&こんばんは。「極小なことからコツコツと」管理人のけんとです。 Polletっ ...
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Polletのユニークな特徴、それはあまった金券(図書券や商品券など)をプリペイドカードにチャージできるという点です。
ご自宅にどこでもらったか覚えていない百貨店の商品券や図書カードはありませんか?
わたしは結構あります。
そういった、タンスの肥やしになっている金券を有効利用してやろう!という目的で使えるというのが独特です。
この点でKyashなどの他のプリペイドカードと一線を画しています。
でも、ふと思いませんか?
金券って、金券ショップで売ればいいじゃん。
そっちで現金化すればいいじゃんって。
そこで、この記事では金券ショップとPolletどっちが金券を利用する(売却またはチャージで現金化する)のがお得なのかを考えたいと思います。

金融資産の運用は自己責任でお願いします。
まちなかにある買取金券ショップ
Polletの特徴は金券でチャージです。
でも、そもそも金券ショップってたくさん店舗あるように思いませんか?
近くに金券ショップがあればPollet使わなくてもすぐに「現金」が手に入りますよね。
しかも、Polletの場合は現金に近い「電子マネー」ですので、ピッタリ使い切れないなどの不便さはあります。
下の地図は新宿駅周辺の「金券ショップ」です。
地図には20店舗しか表示されていませんが、実際にはもっとあります。
駅周辺には多数ある印象です。
下の地図は地方の青森駅周辺で「金券ショップ」の検索結果です。
新宿駅周辺ほどではないですが、6店舗ほどヒットしています。
なので、地方でも駅前には金券ショップが複数あるということになります。
下の図はNAVITIMEで「チケットショップ/金券ショップ」で検索した結果です。
大カテゴリ「遊ぶ/趣味」、中カテゴリ「映画/劇場/ホール/ライブハウス」の下に分類されています。
全部で1,082店舗もあります。
もちろん、東京都や大阪府など人口が多い場所には店舗も多く、先程の青森県や石川県など地方部では1桁しか店舗はありません。
でも、47都道府県すべてに店舗があることがわかります。
多くは県庁所在地(または人口の多い都市)の駅前といった人通りの多い場所に立地しているかと思います。

換金率の比較:Polletと買取金券ショップ
金券ショップは結構あるということが確認できました。
なので、金券ショップに多くの人がアクセスできるわけですから、金券ショップの換金率とPolletの換金率を比較することは意味があります。
では、つぎにPolletと金券ショップの金券の換金率を比較していきましょう。
Polletで換金(チャージ)できる金券は450種類もあります。
また、金券ショップは店舗によって扱う金券が異なる可能性もあります。
なので、ここでは一部の流通量が多いであろう金券に限定して比較をしていきたいと思います。
さらに、金券ショップ間で換金率は異なってくる可能性はあります(あまり大きな差はないでしょうが)。
そこで、この比較では換金レートを公開している2店を参考とします。
1つは都内に5店舗展開のTiketyで、もう1つは郵送買取も行っているJ-marketとします。
ざっといくつかピックアップしてまとめたものが下表になります。
どうでしょうか。
Polletかなり微妙なレートです。
ここに載せたすべての金券・外貨で一番換金率が悪いです。
多くの人が一度はめにしたことがあるであろう、図書カードやクオカードは金券ショップと10%以上の換金率差があります。
三越商品券、旅行券やはがき、ドルにいたっては30%近くも換金レートに差があります。
このレートではPolletを使おうと思うユーザ-は増えないでしょうね。
せっかくのユニークな取組なのにもったいないなと思います。
Pollet | 実店舗Tikety | 実店舗J-market | |
図書カード(1,000円) | 80% | 91% | 94% |
クオカード(1,000円) | 80% | 93% | 93% |
全国百貨店共通商品券(1,000円) | 95% | 97% | 98.1% |
三越商品券(1,000円) | 63% | 95% | 97% |
伊勢丹商品券(1,000円) | 80% | 95% | 97% |
そごう商品券(1,000円) | 56% | 88% | 97% |
HIS旅行券(1,000円) | 49% | 70% | 40% |
JTB旅行券(1,000円) | 59.5% | 88% | 88% |
はがき(62円) | 33.9%(21円) | 67.7%(42円) | 64.5%(40円) |
米ドル(1ドル) | 70円 | 102.34円 | 102円 |
この表を見る限りでは、近くに金券ショップがあるのであれば、わざわざPolletを使う必要はなさそうです。

郵送料・手数料の比較:Polletと買取ショップ
でも、Polletのメリットには、「実店舗にいかなくてもOK。郵送でチャージできる」ということがあります。
前の比較で取り上げたJ-marketは郵送での買取も行っていますので、J-marketとPolletの郵送料・手数料を比較していきたいと思います。
郵送料と手数料の比較をしたものが下の表になります。
手数料に関してはPolletのほうが実店舗のJ-marketよりも優れていますね。
なので、少額の金券を取引するのであれば、Polletは選択肢として悪くないということです。
Pollet | J-market | |
郵送料 | 0円 | 404円 |
手数料 | 180円 | 176円、275円(注) |
(注)買取金額が30,000円以上なら275円、以下なら176円の振込手数料。振込先がジャパンネット銀行なら一律55円。
たとえば、図書カード1,000円を売却することを考えましょう。
Polletの場合は620円分(=800円で売却ー180円手数料)になります。
一方で、J-marketの場合は、360円分(=940円で売却ー404円郵送料-176円手数料)です。
でも、図書カード10,000円分の売却になると優位性は逆転します。
Polletの場合7,820円(=8,000円で売却ー180円手数料)、
J-marketの場合は8,820円(=9,400円で売却ー404円郵送料-176円手数料)です。
このように、少額売却であればPolletの手数料の低さが優位となって、実店舗よりも特になることがあります。

まとめ
まとめます。
ここがポイント
- Polletは金券でチャージができる画期的なプリペイドカード
- でも、その換金率(チャージ率)は実店舗金券ショップよりも相当悪い
- 近くに金券ショップがあるならあえてPolletを使う必要はない
- 近くに金券ショップがない場合、かつ、少額の換金ならPolletはアリ(手数料が安いから)
- 近くに金券ショップがない場合、かつ、高額の換金なら郵送対応できる金券ショップを使うべき