雑記

【博士課程を志す人へ】指導教員選びのサブ的ノウハウ(その2)

今日は、先日に投稿した「博士課程での指導教員の選び方」の続きです。

先日の記事では最重要の選び方を紹介しました。

↓です。

  • Scopus (世界最大の学術書出版会社Elsevierが運営する論文データベース)でその先生の名前を検索する

 

今日の記事はそのスクリーニングをしたあとに、さらに絞り込んでいくためのサブ的な選び方の紹介になります。

まだ先日の記事をご覧頂いていない場合は、先にこちらを読んで頂くと理解しやすくなると思います。

 

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みなさんこんにちは&こんばんは。「極小なことからコツコツと」管理人のけんとです。

 

そもそも博士課程まで進学したい人なんて10,000人に1人もいるんだろうか?

調べればわかるのでまた今度調べときます。

ほとんどの人にとっては需要の無い記事になります。

でも、ごく一部の人にとっては人生を左右する「指導教員選び」についての記事です。

その人達のために少しでも助力となれればうれしいです。

もちろん、もっと知りたい場合は「問い合わせ」から連絡してもらっても大丈夫です。

 

先に、取り上げるサブの選び方6つをリスト化しておきます。

以下ではこのリストに沿って説明してきます。

先日の記事+このリストにある6つをきっちりやれば、間違いなく良い指導教員を選べるはずです。

サブ方法が6つあるんですが、長くなるのでこの記事では前半3つを紹介です。

後半3つは明日の記事で紹介します。

 

  • ①3年以内にIF付き論文が出ているか
  • ②継続して研究費を獲得できてるか
  • ③WEBで情報発信をしているか
  • ④過度に研究以外の業務を行っていないか(次の記事)
  • ⑤ハゲタカ論文を出していないか(次の記事)
  • ⑥学会発表だけ海外で論文は日本語の人(次の記事)

 

けんと
毎回になりますが、このブログはただの情報提供です。

どう行動するかの判断は自己責任でお願いします。

 

3年以内にIF付き論文が出ているか

サブ的スクリーニング法1つ目は、その人が「過去3年以内にインパクトファクター(Impact Factor:IF)がついている論文を出しているか?」です。

インパクトファクター(IF)?なにそれ?

って方がほとんどだと思います。

でも、博士課程に進もうと考えている人は必ず知っておかないとけません。

 

ちょっと前になりますが、二宮和也さん主演のドラマ「ブラックペアン」でも、大学病院の教授同士の争いで「インパクトファクターをよこせ!」のようなセリフがとびかっていました。

けんと
知らない人はぽかーんです。

 

インパクトファクターとは、研究雑誌のレベル(質)を表す指標です。

数が大きいほど、質の高い研究雑誌を意味します。

例えば、みなさんが聞いたことあるであろう研究雑誌Natureのインパクトファクターは42.778です。

一方、中堅どころの経済学雑誌Japanese Economic Reviewのインパクトファクターは0.389です。

全然違いますよね。

当然、Natureのようなインパクトファクターが高い雑誌に論文が掲載されることはとっても難しいです。

Natureクラスの研究雑誌にボンボン出している人もいますが、ほんとごくごく一握りのスーパー研究者です(ノーベル賞クラスの人々です)。

多くの研究者はもっと低いインパクトファクターの雑誌に論文を出しています。

 

でも、中にはあるんです。

そもそもインパクトファクターがついてすらいない研究雑誌が沢山。

昨日紹介したScopusにはインパクトファクターがついていない雑誌も掲載されています。

そのようなあまり質が高くない雑誌にばかり出している先生の研究力って、疑問ですよね。

なので、指導教員にしたい先生が、きっちりとインパクトファクターがついている雑誌に論文を出しているかをチェックしましょう

かつ、過去3年(長くても5年)以内に掲載しているかを確認しましょう。

 

20年前に掲載していました!それ以降は出していません!
隣人A

 

って感じだと、今から博士課程に進む皆さんにはあまり意味ありません、

今の研究力・指導力が大事です。

 

当然、日本語雑誌にはインパクトファクターはつきません。

日本語論文しか書いていない人は前回も書きましたが、研究者として指導教員として論外です。

 

研究雑誌がインパクトファクターがついているかどうかは、以下のどちらかの方法で調べれます。

 

 

インパクトファクター以外にも、H indexなど教員の研究の質を表す指標はたくさんあります。

が、今の段階ではインパクトファクターだけで十分です。

 

けんと
その先生が「今」、質の高い研究ができているかどうかが大事なんです!

 

継続して研究費を獲得できているか

2つ目は、その先生が持続的に研究費を獲得できているかどうかです。

いわゆる理系の研究室であれば、研究費の多寡が研究力をあらわすといっても過言ではありません。

文系でも社会科学分野であれば、ソフトウェア、プログラム開発、データ分析、インタビュー謝金など様々なところで研究費が必要となってきます。

人文科学分野や数学などの基礎理論分野だと、

 

まったく研究費はいらないよー。ノートと鉛筆だけあれば研究できる!
隣人A

 

ってケースもあります。

でも、その成果を学会などで対外的に発表することや、WEBを通じて宣伝することは研究者として大切ですよね。

そして、それを実行するためには元手(研究費)が必要です。

なので、分野や研究方法を理由にして「研究費いらないよー」って言っている先生は、研究者として良くないです。

また、研究費を獲得するためは絶えず社会でどのような研究が求められているかを理解しておく必要があります。

社会的要請の高い研究内容に研究費はつきやすいですから。

この点でも、研究費を持続的に取っているということは、社会的の研究需要へのアンテナを貼っている先生であるといえます。

 

研究費を獲得できているかどうかの検索方法は2つです。

 

 

1つ目のKAKENは日本国内最大の公的研究費である科研費(科学研究費補助金)のデータベースです。

文部科学省が所管している独立行政法人日本学術振興会が管理しています。

研究者であれば、間違いなくこの科研費を獲得しているはずです。

 

2つ目の日本の研究.comは、科研費以外の公的研究費(例えばJSTやクレストなど)をも網羅しているサイトになります。

これ、多分有志が作っているサイトなんだと思いますが、大変良くできています。

公的なWEBサイトではないのですが、研究者情報も様々なサイトとリンクしているし大変便利です。

 

この2つの研究費検索サイトで、指導教員候補の先生の名前を調べてみてください。

そして、「継続して研究費を確保できている」先生を選ぶことをおすすめします

これも先程と同様ですが、20年前に1回研究費を獲得できました!では意味がありません。

継続して確保できているかどうかが大事なんです!

「継続は力なり」と同じで「研究は積み上げなり!」です。

研究費があるかどうかが大事で、その金額はそこまで重要ではないです。

 

けんと
研究費確保の姿勢も指導教員にするかどうかの判断材料になります

 

WEBで情報発信をしているか

書いていてどんどん長くなってきます。

前回の記事が6,000字オーバー、この記事のここまでで4,000字くらい。

これでも書きたいことをかなり削ってるのに。

長くなるよなぁ・・・

 

3つ目は、「研究室や研究成果をWEBで発信しているか?」になります。

ブログの宣伝と同じですね。

とはいえ、ブログのSEOのような過度な小技や発信は不要です。

なぜなら、情報(研究)の内容・質がインパクトファクターなどで簡単に判断できるから。

むしろ、そっちの宣伝ばっかりやっているひとは要注意です(4つ目のTIPSとも関係します)。

 

情報発信をしてているかどうかは、以下の4つの方法で判断できます。

全部を実施しないといけないわけではないので、総合的に判断してください。

いまだと、一番下のResearchgateが一番わかりやすいい方法かと思います。

 

  • 研究室や教員個人のWEBページを作成しているか
  • Researchmapに掲載されて、きちんとプロフィールを作成・アップデートしているか
  • Google Scholarに登録して、きちんとプロフィールを作成・アップデートしているか
  • Researchgateに登録して、きちんとプロフィールを作成・アップデートしているか

 

1つ目の「研究室や教員個人のWEBページを作成しているか」はわかりやすいですよね。

作成している場合、研究室や教員の「研究業績」をリスト化して公表しているかを確認しましょう

たぶん、WEBページを作成している教員のほとんどは「研究業績」をリスト化しているはずです。

していなかったら要注意です。

 

2つ目はその教員がResearchmapに掲載されていて、かつ、その内容がきちんと作成、更新されているかどうかを確認しましょう。

このResearchmapですが、先に紹介した日本最大の公的研究費である科研費(科学技術研究費補助金)の審査で使用されます。

科研費の申請書の履歴書としてResearchmapの内容が使われるんですね。

なので、このResearchmapは国立研究開発法人科学技術研究機構(通称JST)が運営している公的なサイトです。

人によってはResearchmapに登録だけしてプロフィールはからっぽ、5年前に作成して以降一切更新していない、といったこともあります。

ちゃんと定期的に更新していってるかは要チェックです。

 

3つ目はGoogle Scholarに登録しているかどうかです。

結構登録していない人もいるので、これはあまり重要ではないです。

一応確認だけしてみましょう。

 

4つ目は「Researchgateに登録して、きちんとプロフィールを作成・アップデートしているか」です。

このResarchgateですが、いわゆる研究者SNSです。

FacebookやLinkedinの研究者バージョンだと思ってください。

どちらかというとLinkedinのほうが近いですね。

なのでResearchgateは実名、顔出し写真が普通です。

わたしも実名、写真出しでアカウントを作っています。

このResearchgateもいろいろと面白い機能がついているので、アクティブに研究活動をしている人はほぼアカウントを作っています。

非アクティブな研究者ならばこのサイトのアカウントは作っていないケースが多いので、このサイトもチェック対象として機能します。

 

けんと
以上の4つのサイトで教員の情報発信の程度をチェックしましょう

 

まとめ

ここまでの記事をまとめます。

ここがポイント

  • 良い指導教員となりえるかどうかのチェック項目です
  • メイン Scopusでその先生の名前を検索してヒットするか
  • サブ1 3年以内にIF付き論文が出ているか
  • サブ2 継続して研究費を獲得できてるか
  • サブ3 WEBで情報発信をしているか

 

最後に、ちょっとしたランキングです。

経済学者はIF付き論文などでランキング(300位くらいまでですが)をつけられています。

最新の国内の経済学者ランキングはこちらです。

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