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【金利上昇】注目すべき?米国金融セクターETFの5種類の比較

今日は、米国の金融セクターETFの比較をやっていきます

ここ数年あまり日の目を見なかった金融業界が注目されています。

みなさんこんにちは&こんばんは。「極小なことからコツコツと」管理人のけんとです。

 

急にセクターローテーションが起きそうで、慌ただしくなってきたので、自分の勉強も兼ねて金融セクターETFの比較をやっていきたいと思います。

まだもう少しハイテクグロース株の時代が続くかと思ったのですが、そろそろ終わるのではないかとの懸念もあります。

なので、金融セクターETFを見ておくことは意味があるかと思います。

 

いつものように先に結論です。

先に結論

  • 今後金利が上昇していく?かもしれない
  • コロナ禍の終焉もそろそろ見えてきた?かもしれない
  • この局面で、金融セクターETFは投資に値するか?そうならどのETFがよいかを検討してみた
  • その結果、XLF(金融セクターでの運用額は1位)がおすすめ
  • 次点がVHF(金融セクターでの運用額は2位)もバランスが取れていておすすめ
  • とはいえ、VOOやVTIのような長期投資向きのETFではない点に注意が必要

 

けんと
毎回になりますが、このブログはただの情報提供です。

金融資産の運用など、行動は自己責任でお願いします。

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なぜ金融セクターに注目?

なんで金融セクターが注目されているのか?

その原因はみなさんご存知、「新型コロナのワクチン完成の希望」に端を発しています。

ファイザーとバイオンテックのワクチンです。

 

 

11月9日の夜(米国時間の市場前)にこのニュースが飛び込んできした。

11月9日の時間外取引(BMO)が一気に大荒れとなりました。

それもあり、これまでの経済活動に戻れるのではないかという期待が高まり、航空業界やレジャー、ホテル企業の株が買われました。

わたしは、ワクチンできないんじゃないかと思っていたんですが・・・(汗)

とはいえ、まだ完成ではないので不確実性は依然として残っています。

 

それに加えて、米国10年債の金利の上昇も起きています

これは緩やかではありますが、8月頃から起きている傾向ですね。

とはいえ、コロナ前に比べるとまだまだ低い金利であることには変わりません。

 

この2つの出来事によって、ZOOMなどのハイテクグロース株から、高配当オールドエコノミー株や金融セクターが注目されるようになりました

「ワクチンが完成してもどの経済に戻るのか?」、「金利は上昇するのか?」については不確定さが依然としてありますが、金融セクターを見ておくことは無駄では無いかと思います。

 

けんと
金融セクターを見ておくことは、今後の資産運用にプラスだと思います(多分)

 

取り上げる5つの米国金融セクターETF

いつものごとく、ETF.comで、ETFをスクリーニングしていきます。

このサイトは2,346ものETFをまとめていますのでとっても参考になります。

メモや登録をしておくとよいかもしれません。

 

さて、この中から「Equity: U.S. Financials」でスクリーニングをかけると、12種のETFがヒットします。

以下の写真ですね。

全部12種類を比較すると大変(そして、あまり意味無いと思う)なので、運用額で見た上位5銘柄の比較をしていきたいと思います。

運用額の少ないETFは流動性(売りたいときにすぐ売れない)や早期償還(運用終了)のリスクがありますね。

 

 

上位5銘柄のティッカーは、XLF、VFH、IYF、FNCL、FXOです。

一番運用額が多いのはXLFで約206億ドルです。

全2,346ETFのうち、53番目に運用額が多いETFとなっています。

 

VFHになると運用額はガクッと減っって、約66億ドルです。

運用額の順位では87番目にとなっています。

それでも運用額の上位であることには変わりはありません。

 

けんと
この5銘柄の比較をやっていきます

 

このETFの特徴

この5銘柄の特徴を見ていきます。

 

まず、運用会社は全部違います。

一番古いETFはXLFです。

運用額で見てもXLFがもっともお多いですから、運用額の多寡は運用期間の長さに影響されるかと思います。

FNCLは最も後発で2013年に運用香椎となっています。

経費率で見ると、FXOとIYFが高く、FNCLが最も安くなっています

組入銘柄数では、XLFが最も少なく67銘柄です。

一方で、VFHとFNCLは多くの銘柄を組み入れていますね。

 

ティッカー XLF VFH IYF FNCL FXO
運用会社 State Street Vanguard Blackrock Fidelity First Trust
開始 1998/12/16 2004/1/26 2000/5/22 2013/10/21 2007/5/8
経費率 0.13% 0.10% 0.42% 0.08% 0.63%
インデックス S&P Financial Select Sector Index MSCI US Investable Market Financials 25/50 Index Dow Jones U.S. Financials Capped Index MSCI USA IMI Financials Index StrataQuant Financials Index
組入銘柄数 67 414 232 393 107

 

次に、構成銘柄についてチェックしてみます。

上位5銘柄のみ表に入れています。

結構銘柄で結構特徴が出ています

まとめると以下のような特徴が見て取れます。

 

  • XLF:上位2銘柄バークシャー・ハサウェイとJPモルガンのウェイトが非常に大きいです。
  • VHF:FNCLとよく似ています。
  • IYF:VISA、MASTER、AMEX全部入っています。
  • FXO:かなり毛色が変わります。大手銀行は上位に入っていません。また、上位10銘柄の比率も低いです。

 

XLF VFH IYF FNCL FXO
1位 Berkshire Hathaway

18.48%

Berkshire Hathaway

9.19%

Berkshire Hathaway

8.57%

JPMorgan Chase

9.55%

First Citizens

2.16%

2位 JPMorgan Chase

11.52%

JPMorgan Chase

9.11%

Visa

6.81%

Berkshire Hathaway

8.63%

Sterling Bancorp

1.91%

3位 Bank of America

6.86%

Bank of America

5.84%

JPMorgan Chase

6.72%

Bank of America

5.83%

Assured Guaranty

1.82%

4位 Citigroup

3.35%

Wells Fargo

2.84%

Mastercard

4.13%

BlackRock

2.79%

Popular

1.77%

5位 Wells Fargo

3.28%

Citigroup

2.79%

Bank of America

4.08%

Citigroup

2.78%

Invesco

1.74%

上位10銘柄の比率 53.22% 41.16% 39.52% 40.52% 17.78%

 

XLFは分散があまり効いていないETF、FXOは消費者金融等もあり少しリスクの高そうなETFという感じでしょうか。

FXOについては知らない銘柄が多かったので、ちょっとよく見ないとわかりません(すみません)。

IVFはクレジット3種がしっかり入っていることから、金融業態の分散もできているのではないかと思います。

無難な構成がVHFとFNCLでしょうか。

 

けんと
結構ETF間で特徴が出ています。

 

リターンの比較

ではリターンをチェックしていきましょう。

一番後発のETFがFCNLで、2013年10月から開始になっています。

なので、全銘柄が揃う2013年10月以降のパフォーマンスを見ていきます。

 

途中で分割をしている銘柄もあったので、Yahoo Financeでの比較ツールをつかっていきます。

ちょっと荒いのでわかりにくいかもしれませんが、銘柄の色は以下のとおりです。

 

水色:XLF青色:VFH紫色:IVFピンク:FNCL黄色:FXO

 

7年間のパフォーマンスをざっと俯瞰

2013年10月を基準とした場合、パフォーマンスに結構差がでています。

一番パフォーマンスが高いのは+62.15%となっている紫IVFです。

次点が水色XLFで+59.13%です。

一番低いのは青(写真ではなぜか緑)のVFHで+39.13%です。

IVFとVFHでは結構なパフォーマンス差があることがわかります。

 

 

けんと
全期間で見れば、IVFがちょっと抜けてパフォーマンスが良いです

 

QQQとVOOも追加

悲しくなるかもしれませんが、QQQとVOOもこの図に書き加えます。

その結果が次の図になります。

QQQは赤、VOOは緑です。

QQQ圧勝ですね。+248%です。

VOOでも+101%で、金融セクターETFと比べると圧倒的なパフォーマンスではあります。

 

 

7年間(2013年10月~2020年11月現在)の運用益をまとめると次です。

目も当てられない金融セクターですね。

  • XLF:+59.13%
  • VHF:+39.31%
  • IYF:+62.15%
  • FNCL:+31.64%
  • FXO:+46.88%
  • QQQ:+248.35%
  • VOO:+101.77%

 

けんと
全期間で見れば、QQQ、VOOの圧勝です

 

金利上昇局面だけを抽出

でも待ってください。

金融セクターは金利上昇局面に強いはずです。

なので、過去の米国10年債の金利上昇局面のみでの比較にしてみましょう

直近で金利上昇局面であったのは2016年7月~2018年11月頃です。

2016年7月頃は1.3%台の金利で、2018年11月は3.2%台の金利です。

2年間でかなり金利が上昇した局面です。

 

色は前と同じです。

水色:XLF青色:VFH紫色:IVFピンク:FNCL黄色:FXO赤色:QQQ緑:VOO

 

 

だいぶ変わります。

赤のQQQが最もパフォーマンスが高くなってはいますが、次点はXLFになっています。

僅差ですが、VHFがその次です。

金利上昇局面では大人気のVOOよりもこれらの金融セクターETFのほうがパフォーマンスが高いんですね。

2年強のパフォーマンスは以下のとおりです。

 

  • XLF:+32.63%
  • VHF:+31.80%
  • IYF:+26.21%
  • FNCL:+29.74%
  • FXO:+20.81%
  • QQQ:+41.66%
  • VOO:+21.69%

 

今後、金利が上昇していくという前提で。

パフォーマンスではXLFがおすすめですね。

でも、XLFの上位2社への比重を考えると、分散も効いているVHFも選択肢として考えておくことは有用かもしれません

でも、再度金利が下落局面となった場合は、やはり金融セクターETFの魅力は薄れますので、何も考えずに長期投資をするというETFではないでしょう。

金利上昇局面でもQQQのパフォーマンスが高いという(過去の)結果をどのように判断するかは難しいですが、セクター分散という意味でもXLFやVHFを持っておいて損はないかもしれませんね。

 

けんと
XLFやVHFを適度にポートフォリオに組み入れることを検討してみてはどうでしょうか

 

まとめ

今日の記事をまとめます。

ここがポイント

  • 今後金利が上昇していく?かもしれない
  • コロナ禍の終焉もそろそろ見えてきた?かもしれない
  • この局面で、金融セクターETFは投資に値するか?そうならどのETFがよいかを検討してみた
  • その結果、XLF(金融セクターでの運用額は1位)がおすすめ
  • 次点がVHF(金融セクターでの運用額は2位)もバランスが取れていておすすめ
  • とはいえ、VOOやVTIのような長期投資向きのETFではない点に注意が必要

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