雑記

【修士は得か?】これから大学院(文系)を目指すあなたへ

書こうかどうしようか迷ったのですが、雑記として書きます。

プロフィールにも書いていますが、わたしは大学院に進学しました。

ですので、20代の楽しい時代に、世俗から切り離された組織に長期間入院(*大学院に入ることを入院と揶揄してました)していた経験があります。

いわゆる文系の大学院に興味を持っている人は少ないと思うので、誰かの役に立つ記事になるか不安です。

ですが、これから文系大学院進学、特に社会科学系を考えているという人の役に立つことを祈ってこの記事を書いておきます

専攻分野によって状況は結構変わってきます。

わたしは経済学専攻だったので、経済学・経営学・社会学・心理学あたりは同じような感じだと思います。

法学は結構違います(きっぱり)。

この記事はわたしの意見ですので、反対意見ももちろんあるかと思います。

 

 

大学院における修士課程と博士課程は完全に別物です。

混同して進学してしまうと取り返しがつかないので、よく調べてから進学しましょう。

今日は修士課程についての記事になります。

博士課程はまた後日。

 

大学院の修士と博士は違う

大学院には、修士課程(Master)と博士課程(Doctor)の2種類の課程(コース)があります。

修士課程は大学学部4年間の後に進学する2年間の大学院です。

博士課程は修士課程の2年間を終えたあとに進学する3年間の課程になります。

大学院によっては修士課程を1年で、博士課程を2年で修了できる早期修了制度があるところもあります。

(大学院の場合の卒業のことを修了と呼びます)

修士課程のことを博士前期課程、博士課程のことを博士後期課程と呼んだりもしますが、ここでは修士課程、博士課程と呼ぶこととします。

 

この修士課程や博士課程を修了すると、修士(○○学)、博士(○○学)が授与されます。

わたしの場合は経済学ですので、修士(経済学)、博士(経済学)が授与されています。

また、博士号を取得すると、敬称がMr.✗✗から、Dr.✗✗になりますが、そう呼ばれたことはほぼないです(笑

 

ネットでは博士(はくし)のことを白紙(はくし)と揶揄したり、博士号のことを足の裏の米粒(取るのは難しいけど取っても食べれない)と表現したりしてますね。

散々ないいようです(笑

 

この修士課程と博士課程は全く別物です。

先に結論をいっておくと、修士課程はそれほど気にせずに進学してもOK、むしろ人によってはぜひ進学を検討したほうが良い。

一方で、博士課程は相当な覚悟を持って進学しないと人生ENDです。

人生ENDはちょっと言いすぎですが、ちょっと前までの古い考え方では下手したらほんとうに人生ENDでしょう。

が、最近のフリーランスの興隆などを見ても、やりようはいくらでもありますね。

では、それぞれについて大学院進学を目指す人向けに簡単に説明をしていきたいと思います。

 

ちなみに、理系だと修士課程進学は学部4年間の延長でごくありふれた進学になっています。

また、博士課程進学も文系ほど深刻な問題(特に就職)は引き起こさないかと思います。

その時々の流行り廃りで人材募集が大きく変化しますので、理系とはいっても人余りを起こすような分野もあります(ちょっと前のバイオ系とか?)。

 

専門職大学院と大学院は違うの?

また、2013年に制度が始まった専門職大学院というものもあります。

間違えやすいのですが、専門職大学院と大学院は異なります。

ご存知の方も多いかと思いますが、法科大学院はこの専門職大学院の一つです

この専門職大学院はいろいろと拡張されていって、いまでは下のリストにある12種類がつくられています。

修業年限は通常の修士課程と同じで2年間です(法科大学院だけ3年間)。

また、専門職大学院には普通の大学院の博士課程に相当する学位はありません。

そのため、より高度な専門分野を習得しようと思っても、博士課程に進むことはできません。

 

  • 会計
  • ビジネス
  • MOT(技術経営)
  • 公共政策
  • 公衆衛生
  • 知的財産
  • 臨床心理
  • 原子力
  • 産業技術
  • 社会福祉
  • 法曹養成(法科大学院)
  • 教員養成(教職大学院)

 

通常の大学院は(修士を含めて)研究者の養成を主としているのに対し、専門職大学院は高度な専門スキルを持った職業人の育成を主としています。

そのため、取得できる学位も修士とは異なり、○○学修士(専門職)のように、専門職大学院の学位だとわかるようになっています。

ただし、なぜか法科大学院のみ法務博士(専門職)とう名称を用いています。

博士という用語が入っていますが、実際は修士と同等の学位になります。

 

修士課程を希望する人に向けて

修士課程の就職先

修士課程卒業後に一般的な企業や公務員へ就職する場合、特に修士課程を修了していることが不利に働いたり、有利に働いたりすることは無いと思います。

不利になるとすれば、それは修士課程に進んだことによって「その専門知識を活かす職につきたい」などのこだわりが原因な気がします。

少なくともわたしの周りの修士課程学生は全員就職できていました。

 

一部の専門的なコンサルティング会社や研究所への就職を希望する場合には、修士号をもっておくほうが得になることもあります。

ある民間シンクタンクは修士号保有(見込み含む)がエントリーの条件になっています。

ですので、修士課程に進むと就職が厳しくなるという噂はあまり気にしないでいいかと思います。

ご参考までにアカリクという大学院生専門の就職斡旋会社の資料に文系の就職先が紹介されています。

 

むしろ、後述しますが別の理由でどこに進学するのかは熟考すべきです。

学部4年間で卒業した人よりも、学費2年分+機会費用2年分(本来働いていたら稼げたであろうお給料)のコストを掛けています

ざっくりと年間学費60万円+働いた場合の年収300万円ならば、2年間で720万円のコストを支払って修士課程に進学していることになります。

そのコストを回収できなければ、大学院進学も投資案件としては微妙になりますから。

 

大学院修士課程の人数

学部ほどではないにしろ、修士課程の学生も相当数います

ただし、一部の大学院に集中しているのが現状です。

例えば、東京大学大学院経済学研究科では定員が1学年127名に対し、修士課程1年次生は91名、2年次生は97名が在籍しています(2020年現在)。

東京大学はかなり大所帯です。結構な数在籍しています。

 

一方で、青山学院大学大学院経済学研究科は1学年の定員が15名に対し、修士課程1年次生は11名、2年次生は16名が在籍していますね(2020年現在)。

青山学院大学も名門大学だと思いますが、こじんまりとしています。

文系だとそれだけ進学する人が少ないということです。

 

地方私立大学の大学院の多くは定員が若干名な上に、学生は久しくゼロしか見たことがないというところも多いでしょう。

東北地域では名が通っている東北学院大学大学院経済学研究科は学生数が修士1年次、2年次ともにゼロとなっています(2020年現在)。

けんと
大学院は一部の大学院しか機能していないぞ

 

大学院修士課程入学の難易度

東京大学や京都大学など、有名大学に入るのはとてもむずかしいですよね。

断言します。

大学院なら普通に勉強すれば誰でも東京大学、京都大学に入れます

早稲田大学や慶應大学であればもっと楽に入れます

試験も大学受験の英国数理科社会と違って、英語・専門・(小論・面接)が設定されていることが多いです。

THE受験勉強!というような勉強ではないです。

 

2000年代になって、政府は大学院重点化に舵を切り、大学院の定員数を激増させました。

東京大学でも文理融合を目指した新領域創成科学研究科が作られるといったように、有名大学でも新たな研究科がたくさん新設されました。

先程の専門職大学院を含めてです。

一方で、景気の改善に伴って大学院進学を希望する学生は徐々に減ってきています。

先程の東北学院大学大学院などは進学希望者の減少をもろに受けていると言えるでしょう。

 

つまり、大学院の供給は増える一方で需要は減少しているのです。

結果として大学院入学の難易度が相当低下しています。

また、最近だと早稲田大学や慶應大学のような有名大学でも学生の多くが外国人(特に中国人が多い)になっており、日本人の学生はどんどん見なくなってきています。

噂話では日本人学生は重宝がられるので、より合格しやすいとかどうとか。

 

こうした背景があり、さきほど述べたように大学院は有名大学であっても割と簡単に入れると断言したのです。

けんと
大学院入学は難易度が段違いに簡単だぞ

 

有名大学院へのランクアップ

一昔前と比べると、圧倒的に難関大学の大学院進学が簡単になりました。

大学受験よりも相当楽に難関大学大学院に進学できます。

ということは、最終学歴を東京大学や京都大学にすることができるということです。

地方でも超優秀大学として知られている北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学なども当然狙い目です。

 

もし、「大学受験で失敗したなー」とか、「もっとやりたいことがあったけど、自分の大学だと厳しいなー」などの後悔があれば、それを(完全ではないにしろ)リセットすることができます。

最終学歴を誰しもが知っている大学の大学院卒(修了)という肩書を上書きすることによってです。

 

わたしの同級生でも、申し訳ないですが聞いたことない大学を卒業した人がいました。

ですが、彼は大学院修了と同時に誰しもが知っている超優良企業に就職していました。

こういうケースは枚挙にいとまがないほど見てきました。

(そして、彼ら彼女らの多くが大学院在学中は勉強・研究への情熱は低かったです)

 

わたしは博士課程まで進学したので、当時は彼ら彼女らの考え方が理解できなかったのです。

でも、今思うと彼ら彼女らは非常に合理的だなと思っています。

先程紹介した2年間で720万円のコストを上回る収益を彼ら彼女らは得ていると思います。

 

なので、修士課程に進学することを考える場合には、その大学院のネームバリューを気にしたほうが良いです。

大学受験を後悔しているような人は特にです。

あまり無名の大学院に進学するくらいならコストがもったいないのでおすすめしません。

いくなら誰もが名前を知っている大学院にしましょう。

また、起業やフリーランスになりたい人も専門の勉強がしたい!ということがないなら修士課程に進学する必要はないでしょう。

けんと
大学院はランクアップのために活用おすすめ

 

わたしがこのように言っている前提として、「会社は大学名を見ている」ということがあります。

賛否両論があるとは思いますが、やはり日本は未だに学歴社会の色が濃いと感じています。

就職してからはあまり学歴は関係なくなるでしょうが、その入り口の就職に大学院進学が使えるというのがわたしの意見です。

なぜなら、数十分の面接だけでその人の能力を見抜くことは難しいですが、大学名というシグナルはその人の能力証明の機能を一定程度は果たすからです(ただし、本当はその機能は学部のみで働きます)。

 

学歴ロンダリングだろ!というような批判をしてくる口の悪い人もいるでしょう。

でも、コストをかけ、勉強して大学院に進学したことは紛れもない事実です。

自分の為に投資をした結果です。

他人がとやかく批判することではないと思います。

美味しい案件があればそこに投資をすることは経済の基本です。

自身を持って進学して、それを活用していきましょう。

けんと
他人がとやかく言う必要はない

 

まとめ

修士課程については、そこまで深く考えなくてもOKです。

たかが2年間。

万が一、修士課程修了後の就職などで失敗しても若いですし、リカバーは全然できます。

でも、博士課程進学はよーーーーーーく考えてください。

個人的には文系の博士課程進学はほとんどの人にはおすすめできません。

 

まとめます。

ここがポイント

  • 今は大学院修士課程進学はかなり簡単
  • ちょっと勉強すれば有名大学に進学可能
  • 修士課程進学は、人によっては最終学歴を有名大学大学院卒に上書きできる良い投資
  • 修士卒で止めておくことが吉

 

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