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【米国株IPO銘柄】上場後の株価は上昇?下落?どっち?

先日のAI、DASH、ABNBの3銘柄のIPOはすごかったですね。

わたしも眠い目をこすって起きていたのですが、寄り付いて株価を見てから唖然として寝ました(笑)

多くの方も「えええ?」って思ったと思いますが・・・

ということで、ふとIPO銘柄がその後、株価が上がる、または下がる傾向にあるのか、どっちなんだろうと気になったので調べてみました

みなさんこんにちは&こんばんは。「極小なことからコツコツと」管理人のけんとです。

 

いつものように先に結論です。

先に結論

  • 2019年にIPOをした167銘柄の上場後の株価推移(63営業日)をチェック
  • 平均的に株価上昇したと統計学的に言い切れた(有意水準は1%程度でした)のは、上場後5日目と6日目
  • なので、全167銘柄を初日に買って、5日目あるいは6日目に売却していたら、平均的には一番稼げたことになる

 

けんと
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2019年のIPO銘柄

IPO後の株価の変化傾向を見るのに、2020年ではなく2019年のIPO銘柄を使いました

なぜなら、2020年は2019年とかなり異なった状況にあるので。

そこで、2019年に米国市場に上場した銘柄のうち、分析可能な167銘柄を対象としました。

167銘柄のティッカーリストは↓になります。

 

 

上場後の株価のデータは、Googlefinance(2019年1月3日~2020年3月30日)から入手しました。

(Googlefinance関数も時々変な値が返ってきたりするんですが、ひとつひとつ個別にチェックはしてません)

株価は終値を使っています。

 

分析の方法と結果

分析の方法

株価は銘柄によって大きく違うので、単純に167銘柄の平均株価推移を見ることはあまり意味がありません。

なので、上場日の終値を1として基準化し、その後の63営業日間の相対変化を銘柄ごとに計算します

そして、63営業日間の167銘柄の平均的相対価格推移をチェックしていきます。

ちょうどIPO後のロックアップ期間終了までくらいを見ている感じですね。

 

分析というか集計結果

それをグラフにしたものが下の図です。

この図作るのにかなり時間かかりました。

 

図の見方としては、横軸が上場後の日数(営業日)です。

縦軸が上場後の終値を1に基準化した相対価格を示しています。

図中の茶色い○平均価格です。

その上下に伸びている青い棒95%の信頼区間を示しています。

(再現性確保のために一応書いておきますが・・・母分散未知を仮定し、t分布から計算をしています)

 

 

まず、この図を見ると平均的に上場後60日間は上場日終値と比べて5%程度の上昇をしていることがわかります。

でも、そこはあくまで平均。

とっても上昇した銘柄があれば、そいつらが平均を釣り上げてしまいます。

 

なので、重要になってくるのが図中の信頼区間(95% CI)です。

図中の青い上下に伸びている棒です。

ざっくりとこの棒を説明すると、この棒の範囲のどこかに「正しい平均価格」が存在しているということを意味します。

すぐ上で言及したように、一部の銘柄によって平均価格は大きく変動してしまします。

そのような特殊な影響や、たまたまといった要因を除去した結果が、「この棒の範囲のどこかに「正しい平均価格」が存在している」という表現となっています。

 

信頼区間を知っている人は

おお?まじで?
隣人A

のようなポイントがあることがわかるかと思います。

特にIPO後の5日目と6日目ですね。

ここの2日間が、青棒の下限値が1よりも大きくなっています。

要は、IPO後の5日目と6日目が平均的に株価が上昇する確率が高いということです。

もっと端的に言うと、初日に仕込んで、5日目か6日目に売れば平均的に最低でも0.8%程度のキャピタルゲインを取れる可能性が高いとうことです。

(厳密には、5日目と6日目の平均的な株価が上場初日の終値同じであるという帰無仮説を棄却できる確率が一番高い)

 

一方で、20日目以降は青棒の下限値が1を下回っています。

これはIPOの20日目以降は株価が上昇する確率が低いと理解してもらってOKかと思います。

 

注意点

これは先に示した167銘柄のIPO後の株価を見ているので、主に2019年のデータです。

これらのことから、上の結論には3つのポイントに注意が必要となります。

 

第一に、2019年とマクロ状況が大きく異る年には当てはまらない可能性があります

たとえば、2020年はかなり経済状況が異なっているので、5日目6日目が美味しいというのは当てはまらないかもしれません。

 

第二に、シンプルな平均での信頼区間(およびt検定)でチェックしているので、地合やトレンドの影響を考慮していません

167銘柄を使っているので、IPO日程のばらつきはある程度確保できているかと思います。

でも、特定の日程や月にIPOが集中することもありました。

なので、厳密には地合いやトレンドの影響を除去する分析をしたほうが良いかと思います。

(いつか時間があって覚えていたらプログラム組みます)

 

第三に、この集計・分析は勝率ではなく、平均相対価格の分析です

勝つか負けるかという二項分析にするなら、また別やり方になります。

また、平均的にどの程度の期待利益率が出せるかが重要であって、単に勝つか負けるかはあまり意味のないことだと思うので、やっていません。

ただし、勝率的には5日目と6日目はちょっと高いですね(ちょっとだけ)。

 

けんと
2019年のデータからはIPO後の5日目と6日目がお得になる可能性が高いという結果でした。

 

まとめ

記事をまとめます。

ここがポイント

  • 2019年にIPOをした167銘柄の上場後の株価推移(63営業日)をチェック
  • 平均的に株価上昇したと統計学的に言い切れた(有意水準は1%程度でした)のは、上場後5日目と6日目
  • なので、全167銘柄を初日に買って、5日目あるいは6日目に売却していたら、平均的には一番稼げたことになる

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