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【素材系のETF】XME、PICK、COPXをチェック

気づけば1ヶ月放置していました。

記事を書いている途中で3月が過ぎました!

1ヶ月間記事を書かなかったことはなかったのに。

サボりぐせはしっかりついてます。

 

この2ヶ月、ナスダックがかなり売り込まれ、ダウに代表されるようなオールドエコノミー銘柄が買われてますね。

また、その背後には債券市場の価格下落、金利上昇があって、グロース銘柄主体の諸兄はかなり焼かれてしまっているのではないでしょうか。

アップルやグーグルなどの大型テックのGAFAMですら、売り込まれてますもん。

 

けんと
もれなく私も焼かれています。1月末にAAPLの株価がall time high、好決算発表をしたあとにジャンピングキャッチをしたのはいい思い出です。

 

そのため、ここ最近の株式市場の情報収集やポートフォリオ変更やら、そして何より年度末で仕事が忙しくてこのブログは放置でした。

言い訳から入っています。

 

そこで、気を取り直して今日は、最近急上昇の素材系のETFについて取り上げていきたいと思います

素材系といっても、金・銀・プラチナのようなそれ自体が高い価値を持つコモディティではなく、いわゆる鉄・銅・アルミのような工業用品の原料となる素材に注目したいと思います。

 

いつものように先に結論です。

先に結論

  • ここ2ヶ月の米国相場軟調(特にハイテクグロース)でお金の流入先が変わってきている
  • その一つが素材系(もう大分あがっているけども)
  • 今日の記事ではXME、PICK、COPXの3つの素材系ETFをチェック
  • 結果としては、現在のトレンドがおわるまではVOOよりも高いパフォーマンスではあるものの
  • これらは長期で保有はおすすめしないETFかな

 

けんと
毎回になりますが、このブログはただの情報提供です。

金融資産の運用など、行動は自己責任でお願いします。

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素材系のETF

いつも利用しているETF.comで素材系のETFを探してみます。

segmentの中から「metal」で検索をかけると、結構ETFがヒットします。

なぜなら、金や銀も「metal」に含まれるのでそのようなことになります。

 

なので、segmentの中から「Equity: Global Metals & Mining」、「Equity: U.S. Metals & Mining」のみをピックアップします。

そうすると、下記の6種類のETFがヒットします。

ざっと各ETFの特徴を2列目に書いています。

 

ETF 特徴
LIT リチウム、バッテリー
XME 金、銀を含む素材・採掘(米国のみ)
PICK 金、銀を除く素材・採掘(全世界)
COPX 銅(全世界)
REMX レアアース、戦略資源
BATT リチウム、バッテリー

 

この中で、LITとBATTについてはリチウムバッテリーということで、素材系というよりもEV・環境系のETFです

リチウム自体が資源なので、「Metals & Mining」に含まれているのだと思います。

また、この2銘柄については、過去記事でも紹介していますので、そちらを読んでもらえたら嬉しいです。

(ここ最近(2021年3月)はLITはパフォーマンス激下がりです)

 

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また、REMXはリチウムを含む49種類のレアアース、戦略資源を対象としたインデックスに連動するETFです。

なので、いわゆる鉄や銅などの一般的な素材とは異なった色を持つETFになっています。

 

ということで、今日の記事では、これら以外のETF、つまり一般的な素材系ETFである、XME、PICK、COPXにフォーカスして行きたいと思います。

基本的、金・銀などの貴金属やレアアースを除いた一般的な素材系ETFの比較をしていきます。

 

けんと
一般素材系のETFであるXME、PICK、COPXの3つを比較していきます。

 

XME、PICK、COPXの特徴

では、これらXME、PICK、COPXの特徴を外観していきます。

まず、一番大事なことだとは思うのですが、この3つのETF、国内証券会社(SBI、楽天、マネックス)では購入できません(汗

購入する場合には、サクソバンクなどの海外証券会社を利用しましょう。

 

項目 XME PICK COPX
運用会社 State Street Global Advisors Blackrock Mirae Asset
設定年月 2006年6月 2012年1月 2010年4月
経費率 0.35% 0.39% 0.65%
組入銘柄数 26 199 29
運用金額 $1.75B $1.02B $708M

 

COPXは少し経費率が高いですが、XMEとPICKはテーマETFとしては少し安いかなといった感じです。

組入銘柄数については、全世界の素材・採掘企業を対象とするPICKがずば抜けて多いです。

米国のみを対象とするXMEや銅のみを大賞とするCOPXは30銘柄以下になっています。

また、3つのETFは運用金額も十分にあるので、早期償還による打ち切りリスクは少ないと思われます

 

では、次に各ETFの組入銘柄比率上位10社を見ていきます。

社名横のカッコ内の赤字はティッカーコードを示しています

なので、赤字のティッカーがある銘柄は米国株として購入できます。

XMEは米国企業のみになりますので、上位10社全て個別株で購入可能です。

また、上位10社の合計組入比率は3ETFともに50%前後です。

なので、PICKが組入銘柄数が多いといっても、比率で見る分散の程度はそれほど差はないかもしれませんね。

PICKにはBHP Group、Rio Tintoが2つ出てきますが、上場している株式市場が異なる銘柄を別個に形状しているため2回登場しています。

例えば、1位のBHP Group Ltdはオーストラリア証券取引所に、4位のBHP Group Plcはロンドン証券取引所の銘柄になっています。

 

順位 XME PICK COPX
1位 Nucor (NUE BHP Group Vedanta(VEDL
2位 Commercial Metals(CMC Rio Tinto First Quantum Minerals
3位 United States Steel(X Vale S.A. Freeport-McMoRan(FCX
4位 Alcoa(AA BHP Group Grupo Mexico S.A.B. de C.V.
5位 Steel Dynamics(STLD Anglo American Glencore
6位 Newmont(NEM Freeport-McMoRan(FCX Zijin Mining
7位 Reliance Steel & Aluminum(RS Glencore Antofagasta
8位 Cleveland-Cliffs(CLF Rio Tinto Lundin Mining
9位 Royal Gold(RGLD Fortescue Metals OZ Minerals
10位 Allegheny Technologies(ATI Nucor (NUE KAZ Minerals
10社の組入比率 47.9% 49.2% 53.3%

 

NUE、XやFCXのような個別株で有名な企業はわたしも知っているのですが、米国株以外の銘柄はほとんど知りません・・・・

 

けんと
唯一聞いたことがあったのがBHP Groupだけでした。

 

ざっと各企業がどのような素材・採掘をメインで行っているか、そして国はどこなのかをまとめたものが下になります。

わかりにくくなるのでプロダクトは1つのみ載せていますが、BHPやRio Tintoなどは大企業ですから、さまざまな鉱物を採掘しています。

 

順位 XME PICK COPX
1位 鉄(米国) 鉄(オーストラリア) 鉄(インド)
2位 鉄(米国) 鉄(イギリス) 銅(カナダ)
3位 鉄(米国) 鉄(ブラジル) 銅(チリ)
4位 アルミニウム(米国) レア(イギリス) 銅(メキシコ)
5位 鉄(米国) 鉄(オーストラリア) 亜鉛(スイス)
6位 金(米国) 銅(チリ) 金(中国)
7位 アルミニウム(米国) 亜鉛(スイス) 銅(イギリス)
8位 鉄(米国) 鉄(イギリス) 銅(カナダ)
9位 金(米国) 鉄(オーストラリア) 銅(オーストラリア)
10位 特殊(米国) 鉄(米国) 銅(イギリス)

 

ぱっとこれを見ていると、いくつか注意点があります。

1つ目は、先程も書きましたが、本当は貴金属を除いた素材・採掘ETFを扱いたかったのですが、XMEはどうしても金が入ってくる点です。

6位のNewmont、9位のRoyal Goldですね。

2つ目は、COPXは銅ETFですが、銅をメインプロダクトとしない企業も含まれる点です。

銅専属生産する!というような企業は少数ですし、やはり需要量としては鉄が圧倒的でしょうから、鉄メインで銅も少しという会社も多いです。

3つ目は、本社所在地と鉱山場所は異なることです。

例えば、KAZ Mineralsはイギリスの銅メインの企業ですが、鉱山はカザフスタンです。

 

けんと
米国の素材ETFのXME、全世界素材ETFのPICK、銅メインのCOPXです。経費率はCOPXが少し劣りますが、それぞれ特徴がありますね

 

パフォーマンスはどうなのか

3つのETFの特徴を俯瞰したところで、いちばん大事な運用パフォーマンスをチェックしていきます。

 

2021年初来の比較

まずは、ここ最近、素材系が注目されているということで現状認識のために2021年初来の推移を見ていきます

 

下の図は2021年初来のXMECOPXPICK、そして比較のためのVOOQQQの推移です。

2021年2月からナスダックが軟調ですので、この5つのETFの中では最もパフォーマンスが悪いですね。

というか2021年3月25日次点ではQQQは年初来でマイナス0.6%です。

 

次に低いのがVOOです。

でも、YTDで+3.99%です。

この中ではリスクが相対的に小さいVOOですので、3ヶ月の成長としては十二分という感じですね。

 

軟調のQQQ、そこそこのVOOと対象的なのが残りの素材系ETFです。

最も高いパフォーマンスを叩き出しているのはCOPXで、YTDで+11.86%です。

3ヶ月のパフォーマンスとしてはVOOの3倍近くになってて驚異的です。

そして、XMEPICK、も成長は大きく、それぞれ9.89%、8.22%とVOOの2倍以上の運用成績です。

でも、ここ2ヶ月のパフォーマンスは素材系ETFであっても落ちてますね。

 

(↓↓クリックで大きくなります)

 

  • 2021年1月~
  • XME +9.89%
  • PICK +8.22%
  • COPX +11.86%
  • VOO +3.99%
  • QQQ -0.60%

 

けんと
ここ3ヶ月の素材系ETFすごい伸びですね

 

コロナショック後(2020年3月~)の比較

次にコロナショック後の運用成績を見ていきたいと思います。

2020年3月中旬の底からの比較です。

 

やはり結果はYTDのときと同じで、COPXXMEPICKになってますね。

素材系ETFも2020年11月頃まではQQQとそれほど変わらなかったパフォーマンスも、それ以降は徐々に差が広がっています。

でも、銅ETFのCOPXだけは夏ころからずっと高いパフォーマンスとなっています。

これは銅価格の中期的な上昇が背景にあるんだと思います。

 

(↓↓クリックで大きくなります)

 

  • 2020年3月~
  • XME +118.20%
  • PICK +103.99%
  • COPX +166.77%
  • VOO +44.33%
  • QQQ +62.15%

 

けんと
COPXはすごいですね

 

5年間(2016年3月~)の比較

素材はシクリカル銘柄なので、あまり長期的に持つ銘柄ではないと個人的には思ってます。

長期ならVOOQQQのようなパッシブインデックス型のほうが安定していると思います。

なので、最後にそこまで長期とはならない過去5年間の比較をしてみます。

 

長期となるとやはり景色が変わります。

QQQが高いパフォーマンスになっていて、ハイテク系が強い!という結果です。

素材系ETF3種は2016年~2019年ころまでは似たような動きをしています。

そして、2016年~2018年は成長していますが、2018年~2020年3月は下落期間となっていてます。

長期でもってしまうと、この下落期間の機会損失がもったいないですから、トレンドに乗って中期的に持つのが良いかと思われます。

 

(↓↓クリックで大きくなります)

 

  • 2016年3月~
  • XME +82.22%
  • PICK +113.03%
  • COPX +138.15%
  • VOO +91.85%
  • QQQ +190.76%

 

けんと
長期だとパッシブインデックスが良いかと思われます(個人的見解です)

 

シャープレシオ

ETFのパフォーマンスを表す指標の一つに、シャープさんが作ったシャープレシオがあります。

このシャープレシオはリスクに対するリターンの大きさで計算します。

リスクはよくある標準偏差を使ってます。

 

ありていにいうと、このシャープレシオが大きいほど、優れた商品であるということになります

計算の期間をどれだけ取るかによって値が変わってくるので、ここでは3年と5年のシャープレシオのみを載せておきます。

(なぜならYahoo Financeで3年と5年は用意されているので!)

 

銘柄 3年 5年
XME 0.19 0.62
PICK - -
COPX 0.46 0.78
VOO 0.73 1.03
QQQ 1.11 1.39

 

PICKの値がN/Aになっていますが、総じて素材系ETFはVOOやQQQの値よりも小さくなっています

つまり、3年や5年という期間でみると、商品としてはリスクに対するリターンが小さいということです。

昨今の素材系ETFのパフォーマンスはとっても魅力的ですが、やはり長期に向いた商品であるとはいえないかなと。

 

けんと
素材系はシクリカルですから、今のトレンドが転換するまでの短期・中期保有が良いかなと思います

 

まとめ

今日の記事をまとめます。

ここがポイント

  • ここ2ヶ月の米国相場軟調(特にハイテクグロース)でお金の流入先が変わってきている
  • その一つが素材系(もう大分あがっているけども)
  • 今日の記事ではXME、PICK、COPXの3つの素材系ETFをチェック
  • 結果としては、現在のトレンドがおわるまではVOOよりも高いパフォーマンスではあるものの
  • これらは長期で保有はおすすめしないETFかな

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