2024年からは新NISAが開始です。
NISAやらiDeCoやら、そして2019年の2,000万円老後資金問題やら・・・お金にまつわるお話を耳にする機会が多くなってきました。
日本では金融リテラシーを教育する場が無いという指摘もありますが、各自がこれから金融リテラシーを高めていく必要がありそうです。
みなさんこんにちは。管理人のけんとです。
政府もこういった広報で金融リテラシーの解説をしていますので、「金融リテラシー?」な方は一読してみるといいかもしれません。
今日はこれから初めて株投資をしてみようと思っている人や、株はまだ怖いから少額から経験してみたい人、のように初心者におすすめ証券会社を紹介します。
2+1つの証券会社の特徴を説明しますので、どちらかを使えばOKです。
多くのサイトや書籍でも注意されていますが、株を買いに店舗の証券会社や銀行にいかないでくださいね。
手数料ぼったくられます。
(わたしの母親は手数料4%弱の投資信託を買ってました・・・手数料高すぎです)
今日取り上げる3つの証券会社はともにネット証券で手数料は安いです。
毎回になりますが、このブログはただの情報提供です。
株式を含めた金融資産の運用は自己責任でお願いします。
もくじ
株の売買単位
単元株(旧単位株)
初心者の方は株は1株から購入できると思ってるかと思います。
わたしも最初はそう思ってました。
100株単位でしか買えないと知って、「そんなお金いるの!?」ってなった記憶があります。
この銘柄毎に設定されている最低取引単位のことを単元株(昔の単位株)と呼びます。
(この1単元に対して1議決権となります)
銘柄毎にというのがミソで、ある銘柄Aでは100株単位で売買できる一方で、銘柄Bでは1,000株単位でないと売買できないというように、銘柄によって単元株の大きさが異なっていました。
そんなこと覚えきれないですよね。とってもめんどくさいです。
昔はわたしも投資はやっていなかったのでその時代は知らないのですが、2007年には単元株は1,000株、100株、1株、500株、10株、50株、200株、2,000株の8種類あったそうです。
多すぎですね・・・・
2014年に100株と1,000株の2種類に減ったそうですが、これでも面倒です。
そして、2018年10月より単元株が100株単位に統一されました。
すっきりです。わかりやすいです。
今は、株はすべて100株単位で売買することになっています。
(ETFや外国株は除きます)
この売買単位の統一は日本取引所WEBページで説明されていますのでリンクを貼っておきます。
単元未満株
単元株が100株に固定されたのはわかりやすい変更です。
一方で、この固定によって発生するデメリットもあります。
それは、任天堂を例にとるとわかりやすいです。
任天堂の株価は2020年8月12日終値で50,040円です。
ですので、任天堂の株を欲しいと思うと、50,040✗100株=5,004,000円も必要となります。
500万円です!
スイ○チ応援したいからちょっと株買ってあげようと気軽に思える金額ではありませんね。

という多数の声が聞こえてきますよね。
それで、

このように、単元株である100株より少ない株で売買できるものを単元未満株と呼びます。
単元未満株の売買が可能な証券会社は複数あります。
この記事ではその単元未満株を扱うおすすめの証券会社を2+1つ紹介します。
単元未満株のメリット
すでにメリットについては言及していますが、まとめると次のようになります。
- 1株(または10株)で売買可能=少ない予算で投資ができる
- 配当ももらえる (株主優待券はもらえないことが多いです)
- 分散投資がしやすい
この3つ目のメリットが大きいと思います。
株の投資において分散投資はわりと重要になります。
株価が1,000円の銘柄を30銘柄揃えようとすると、3,000,000円(=1,000円✗100株✗30銘柄)も必要になります。
でも、1株単位で購入できるのであれば、30,000円(=1,000円✗1株✗30銘柄)で分散投資ができます。
少しずつ株を買い足していく場合は、この少額で分散投資をしていくことは大きなメリットになります。

単元未満株のデメリット
一方で、単元未満株のデメリットもあります。
- リアルタイム取引ができない
- 多くの銘柄で株主優待券がもらえない
株の売買はリアルタイムの相対取引です。
株を欲しい人と売りたい人の両者がいて初めて取引が成立します。
でも、その取引の単位は単元株となっています。
そのため、単元未満株はリアルタイムの市場取引ができません。
証券会社にもよりますが、午前や午後の始値の成り行きで取引が行われます。
なので、今株価が安いからこの値段で欲しい!とうような指値取引はできません。
投資信託と同じような感じだと思ってもらえたらわかりやすいかと思います。
少額投資向けのおすすめ証券会社
この単元未満株ですが、いくつかの証券会社で取引ができます。
ここでは、これから株取引を始めようとしている初心者向けの証券会社を3つ紹介しておきます。
どれでも大丈夫ですが、個人的にはSBIネオモバイル証券をおすすめします。
SBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券WEBページより
1つ目は【SBIネオモバイル証券】です。
単元未満株となる1株から購入することができます。
(金額指定での購入も可能ですが、小数点以下の株枚数は切り捨てになります)
1株から買えるなら、高額で有名な任天堂の株も購入できますね。
SBIグループの証券会社ですので、Tポイントを使って株式の購入ができます。
もちろん確定申告不要の特定口座に対応しています。
国内の株式やETF、RIETなど、ほぼほぼすべてを購入することができます。
一部購入できない銘柄もあるそうです(こちら)。
単元未満株を扱う証券会社のなかでSBI系列だけ取引価格に終値も採用しています。
取引価格は前場または後場の始値と後場の終値の3パターンになります。
手数料は下表のようになっています。
少額の50万円までなら220円と非常に手数料が少なくなっています。
約定代金には株の購入だけでなく売却も含み見ますのでご注意ください。
月間約定代金合計 | 手数料 |
50万円まで | 220円(税込) |
300万円まで | 1,100円(税込) |
500万円まで | 3,300円(税込) |
1,000万円まで | 5,500円(税込) |
*以下、100万円毎に1,100円(税込)が加算されます。
そして、サービスを利用した翌月に、Tポイント200円分が加算されます。
なので、50万円までの取引を実質20円で行うことができます。
ちょっとづつ株を買っていく証券会社としては手数料が低くておすすめです。
定期買い付けの機能もあります。
わたしは少しずつ高配当銘柄を買っていく用にこの証券会社を使っています。
それと、SBIグループですので、住信SBIネット銀行からはリアルタイム入金が可能です。
日興フロッギー

日興フロッギーWEBページより
2つ目は日興フロッギーです。
SMBC日興証券グループの証券会社になります。
2019年11月まではFROGGYという名前でしたが、改名されて日興フロッギーになっています。
こちらはSBIネオモバイル証券と異なり、金額指定で株式を購入することになります。
たとえば、株価が1,000円の銘柄があったとして、100円分日興フロッギーで購入する場合、0.1株保有するという形になります。
投資信託みたいな感じですね。
1株に満たないですが、配当はもらえますよ。(場合によっては株主優待券も)
もちろん、日興フロッギーも確定申告不要の特定口座に対応しています。
こちらも東京証券取引所に上場している株式、ETF、RIETの約3,700銘柄を扱っています。
取引価格は前場または後場の始値の2パターンになります。
SBIネオモバイル証券がTポイントを使えたのに対し、日興フロッギーはdポイントを使えます。
dポイントを貯めている人には使いやすい証券会社かもしれません。
そして、日興フロッギーの特徴としては、記事をたくさん紹介している点です。
投資家はその記事を読んで気になる企業があれば、その企業の銘柄を金額指定で購入することができます。
手数料は購入時と売却時で異なるのでちょっと注意が必要です。
概算注文金額 | 購入手数料 | 売却手数料 |
100万円以下 | 0% | 0.5% |
100万円超 | 1% | 1% |
少額であれば購入時の手数料は0円ですが、売却時に0.5%分発生します。
30万円分を売却する場合は、1,500円です。
これを多いとみるか少ないとみるかは判断がわかれるところです。
配当目的のように、いったん購入して長期間ホールドするのであれば、問題はなくおすすめできます。
ですが、短期売買を繰り返す予定であれば、SBIネオモバイル証券のほうが手数料が低くなるでしょう。
また、SBIネオモバイル証券ではNISAを扱っていませんが、日興フロッギーではNISAを扱っています。
SBI証券

SBI証券WEBページより
最後のおすすめはSBI証券です。
少額投資のみを行うつもりであれば、上の2つよりもおすすめ度は下がります。
SBIネオモバイル証券と日興フロッギーはどちらかというとスマホアプリでトレードを行うのに対し、SBI証券はPCも併用してトレードをするタイプになります。
少額投資でなくても、SBI証券は信用取引や外国株式、投資信託も購入できますし、ネット証券の手数料最安値の一つですので口座を作っておくことはおすすめします。
当然のごとくNISAや確定申告不要の特定口座に対応しています。
SBI証券もSBIモバイル証券と同様に1株から購入することができます(S株と呼んでます)。
SBIですので取引価格は前場または後場の始値と後場の終値の3パターンになります。
SBIモバイル証券と異なるのは手数料です。
購入時も売却時も0.5%取られますので、短期売買をすると手数料を結構取られてしまいます。
- 手数料は約定代金の0.5% (最低手数料50円)
SBI証券にはスマホアプリだけでなくHYPER SBIというPCソフトもあります。
銘柄チェックに使える便利なソフトです。
1回取引をすれば30日間無料で使えます。
取引をしない場合は月550円(税込)になります。
でも、これよりも楽天証券のMarket Speed2のほうが使いやすくて無料なんですが・・・・
ともあれ、SBI証券は少額投資だけではなく総合力で使える証券会社なので3つ目に載せています。
まとめ
少額投資に限定するのであれば、
- SBIネオモバイル証券>日興フロッギー>SBI証券
一方、少額投資かつ配当目的に限定するのであれば、
- SBIネオモバイル証券=日興フロッギー>SBI証券
になります。
LINE証券も手数料無料を全面に出しているのですが、取引コストなるものがかかってきて0.05%~0.5%発生します。
なので、日興フロッギーと同じかもしくはそれより割高だと判断してここには載せていません。
まとめます。
ここがポイント
- これから株投資をするなら単元未満株の取引きから
- 単元未満株だと少ない予算で分散投資が可能に
- もちろん配当ももらえます
- おすすめはSBIネオモバイル証券、次点で日興フロッギー
- SBI証券も作っておいて損はない