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【米国株】過去データから人気の高配当株ETF3つを比較してみる

週5でブログを更新し続けるのもなかなかしんどいです。

1年以上それを継続できる人には脱帽です。

前からちょいちょいと教育・研究系のことを記事にしているので、そちらもやっていかないとネタ切れになりそうです(泣)

みなさんこんにちは。管理人のけんとです。

 

以前、米国株の人気ETF4種類(VOO、VTI、VT、VWO)の比較をしました。

 

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それらはインデックス投資と呼ばれる市場全体の経済成長に投資をする方法の人気ETFでした。

安く買って、長期間保有(かつ積立)をして、高く売る。

譲渡所得を得る基本的な売買です。いわゆるキャピタルゲインを狙う方法になります。

 

今日の記事で取り上げるETFはキャピタルゲインではなく、インカムゲインを狙ったETFです。

株式投資の場合の多くは、分配金・配当所得を狙った運用方法と解釈してもらってOKです。

 

毎回になりますが、このブログはただの情報提供です。

株式を含めた金融資産の運用は自己責任でお願いします。

 

高配当株ETF3種の特徴:VYM、SPYD、HDV

VYMSPYDHDVはそれぞれ米国高配当株で構成されたETFです。

以下では、分配金のことを単純に配当と表記します。

それぞれ構成内容が異なっているので、まずそれらの特徴について紹介していきます。

VYMはヴァンガード、SPYDはステート・ストリート、HDVはブラックロックのETFです。

出している会社が異なります。

最古参はVYMで2006年から販売されています。次いでHDVです。

一番新しいETFはSPYDで2015年10月より販売位されていて、まだ5年も経っていません。

 

VYM SPYD HDV
設定日 2006年11月 2015年10月 2011年3月
経費率 0.06% 0.07% 0.08%
連動指標 FTSE High Dividend Yield Index S&P 500 High Dividend Index Morningstar Dividend Yield Focus Index
組入銘柄数 428 80 75
組入セクター1位 金融18.9% 金融23.8% ヘルスケア21.8%
組入セクター2位 ヘルスケア15.1% 不動産18.0% エネルギー19.6%
組入セクター3位 消費財13.4% エネルギー12.1% 通信16.2%

 

経費率はほとんど同じですが、若干VYMが安く、HDVが高いですね。

でも違いは0.02%です。100万円を投資すると200円の差です。

日本でもここ数年で証券会社などが推しているロボ投資なんかは経費率1%です。

アクティブ投資信託なんかではもっと高い経費率のものも散見されます。

それらと比べると圧倒的に低い経費率です

 

一番大きな特徴の違いは組入銘柄です。

VYMは銘柄数も多く428銘柄に投資をしています。

一方、SPYDとHDVはそれぞれ80、75銘柄への投資とVYMに比べると少なくなっています

 

投資先もそれぞれ特徴があり、HDVはヘルスケア・エネルギーセクターに重点を置いているということをよく目にします。

また、HDVは75銘柄に分散投資をしていますが、投資先上位のAT&Tには全体の9.33%、EXXON MOBILには8.25%となっており、上位10社で全体の58.78%も締めています

 

SPYDは金融・不動産の比率が高く、VYMは金融・ヘルスケアの比率が高くなっているという特徴です。

VYMは投資先1位のJhonson & Jhonsonへ3.85%、SPYDは投資先1位のCF Industries Holdingsへ1.39%と、VYMとSPYDはHDVに比べると銘柄の方よりが少なくなっています

各ETFの組入銘柄は公表されていますので、上のリンクから確認してみてください。

 

分配金(配当)利回りについて

各ETFの組み込み銘柄は異なっていることが確認できました。

それでは次に、各ETFの配当利回りについて見ていきましょう。

どのETFも3月、6月、9月、そして12月の年4回、配当金が支払われます。

SPYDが2015年10月から設定されているので、2016年~2019年の4年間に絞って見てみましょう。

4年間の年間配当利回り(=年間トータル配当額/年間平均株価)の推移を示したものが下の図になります。

 

 

左の図は単純な配当利回りです。

SPYDが頭ひとつ抜けています。利回り率は4.5%前後です。

一番低いVYMでも3%程度は確保されていて、日本の銀行へ普通預金として資金をおいておくことに比べたら格段に良い利回りです。

(ここから税金が引かれますが、ここでは割愛します)

 

右の図は利回りから経費率を引いたもの(純配当利回りという言い方は聞かないですが、意味としてはそれ)です。

先程述べたように、VYMは経費率が低いので、2019年にはHDVよりも経費を差し引いだ配当利回りは高くなっています。

VYMとHDVの差はほとんどないと言って良いでしょう

 

100万円分これらのETFに投資をしておくと、経費を差し引いでも2.5~4万円程度の配当金(インカムゲイン)が入ってきます。

おいしいですね!

 

株価の変動は?

高配当株ETFは配当というインカムゲインを狙う投資方法です。

ですが、いつかはそのETFを売却することになるかもしれません(売らないかもしれませんが)。

そこで、キャピタルゲインについても過去のデータを用いて銘柄の比較をしてみたいと思います。

 

SPYDは公開されて日が浅いETFですので、2015年10月から2020年8月(8月は途中まで)の月次平均株価を見てみましょう。

図では2015年10月の株価を1に基準化しています。

青がVYM、赤がSPYD、緑がHDVです。

 

 

2020年3月の新型コロナの影響で大きく値を下げていますが、傾向としては株価の上昇はVYM>HDV>SPYDという形になりそうです。

特に、SPYDは2020年8月時点でも2015年10月の設定日を下回った株価となっています。

ですが、新型コロナの影響が大きくない2020年1月時点では、2015年10月と比べて、

  • VYM 1.42
  • SPYD 1.30
  • HDV 1.32

という水準で、SPYDもそこまで低いパフォーマンスではありません。

4年ちょっとで30%の上昇ですから。

 

インカムゲインとキャピタルゲインの総合評価で

配当はSPYD>HDV>VYM、値上がりはVYM>HDV>SPYD、という結果です

配当も値上がりも狙える!そんな美味しいものはないですよね。

どっちを重視するかなになります。

 

あまりこのような仮定での計算に意味があるかはわからないのですが、ここでもSPYDが販売開始となる2015年10月を起点として考え、評価額と配当の両方を考慮した分析を行っていきます。

各ETFを最初に1万ドル分購入することを考えましょう。

そして、それ以降は買い足しせず保有し続けて、評価額がどのように変化するかを見ていきます。

2015年10月の価格がVYM、SPYD、HDVそれぞれ最初に66.06ドル、30.20ドル、73.43ドルですので、それぞれ151.4株、331.2株、136.2株購入することになります。

本来株数は整数ですが、シミュレーションなので小数点のまま進めます。

途中で得た配当は再投資に回さないこととします。

 

下の左図はそれぞれの枚数を保有し続けたことによる評価額の推移です。

単位は異なりますが、上の変化率の図と同じ形状になります。

右図は評価額に加えて、3ヶ月に1度の配当金を加えたものになります。

 

コロナショック前の2020年1月時点での評価額+配当金で見ると、

  • VYM 15,778ドル
  • SPYD 15,305ドル
  • HDV 14,951ドル

となり、VYMが最も高く、HDVが最も低いパフォーマンスとなっています。

一方で、コロナショック後の最新2020年8月時点での評価額+配当金だと、

  • VYM 14,368ドル
  • SPYD 12,034ドル
  • HDV 13,521ドル

になり、依然としてSPYDのパフォーマンスが一番低くなってしまいます

これはSPYDのマクロショックに対する耐性(銘柄の選定が原因)が低いことに起因していると考えられます。

景気敏感株が多いというような理由ではないとは思いますが、そのうち銘柄の詳細チェックをしたいと思います。

 

確かに配当金のみを考えるとSPYDの配当利回りが最も良いですが、キャピタルゲインの存在も考慮するとVYMのほうが良いかもしれません。

SPYDをずっとホールドし続け、キャピタルゲインは無視します!ってスタンスならSPYDも良いですね。

SPYDが一番高配当利回りですから、期間が長くなればなるほどSPYDのパフォーマンスは向上します。

どの銘柄にするかは本当に個人の好みのような結果です。

 

まとめ

まとめます。

ここがポイント

  • 配当利回りは経費率を考慮してもSPYDが最も高い
  • 評価額の増加は最もVYMが高い
  • 高配当株である以上、インカムゲイン狙いならSPYD
  • (SPYDはマクロショックに弱いかもしれない)
  • 途中で売却も考えるのであれば、VYM
  • ただし、ホールドする期間が長くなるほどSPYDの利点が大きくなる

 

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